比例道
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diary/20070329

レストアPCがはける春

異動や入社の季節である。何人かに「着任する人にPCを与えたいが余分なPCはないですか」と聞かれた。私が廃棄PCをレストアしてためこんでいるのは社内でも有名らしい。レストアしたPCが有効に使われるのは本望なので譲るのは喜びである。私の廃棄PCはただ修理するだけでなく、各部のバランスが良くなるようにチューンしてあるので下手な新品PCより高性能である。廃棄PCとして流れ着いてくるPCを眺めてみるとCPUだけがハイスペックで他は無頓着な構成のものが多い。ハイスペックなCPUにはそれなりのI/Oを与えないと持てる性能を発揮できないからもったいない。廃棄PCは部品をばらばらにして、スペックをそろえて再構成する。Pentium3-SやXeonなどのCPUには高速なSCSI HDDを組み合わせる。Pentium-4などのCPUにはATA HDDを組み合わせてロースペックでまとめてしまう。こういう低性能なマシンは新入社員向けになるが、申し訳ないのでわが社の場合ゴミでしかないハイスペックなVGAカードをつけて体裁をごまかす。会社ではゲームをしないのでハイスペックVGAカードは全くのゴミでしかない。しかし、廃棄マシンにはQuadroやRADEON9800なんてのが付いている場合が結構ある。購入者は訳もわからず構成を決めて注文しているようだ。OpenGLを使わないのにQuadroやFireGLを買うのは阿呆かと思うが、高価なほど良いと勘違いしているのだろう。
運良く15000rpmのSCSI HDDマシンをもらった人はその高速さにびっくりする場合が多い。そしてCPUのクロックが低いのを聞いて2度驚く。その驚く様子をみるのは結構楽しい。PCも車もエンジンだけ大きいのを付けても速く走れないのは同じだ。
メモリに関しては我が社では設計をする人はごく一部なので、それ以外の人は512Mで足りる。810とか815とか512MがMAXの極悪チップセットや、本来1G積める440BXだがメモリスロットが2本しかなくて512Mまでしか積めないマザーでも問題は少ない。たまにメモリが余って意味もなく2Gくらい積むこともあるが、Windows系のOSを使っている限りメモリを増やしても恩恵はほとんど得られないのが悲しい。コンピューターのメモリ周りのI/O技術は大型汎用機OS >> UNIX系OS >> PC-DOS >>>超えられない壁>>> Windows系OSだと思う。