比例道

この図面は加工できません

2021年8月12日 13:12 ・ 元の記事
ネットニュースに載っていた。設計会社から加工会社へ送った図面が加工できなくて困っているとのこと。その部品がほかの部品にも影響して全部加工し直しになると大損害で、笑い話ではない。しかし、この失敗を一度やった設計者はおそらく二度と同じ失敗はしないだろう。
金属の部材を切削加工する場合、刃物で削るんだが刃物は空中に浮かんでいるのではない。刃物には大きさがあるし、刃物を支える台にも大きさがある。刃先が部材に接するより前に刃物本体や台と部材が干渉する(ぶつかる)と加工できない。また部材が小さくなると部材をはさんで固定しているチャックとの干渉も考慮しなくてはならない。この辺りを設計に反映させるために、設計者は加工機(旋盤とかフライス盤とかマシニングセンタとか)の構造を頭に入れておかなくてはならない。
図面を引く会社と加工する会社が同じなら、設計者が歩いて行って工場を見学できるのでこんな失敗は起こりにくい。ニュースのように設計と加工の会社が違うと起こってしまうのだろう。
加工はできても、部材を何度も固定しなおす(段取りを何度もする)ような設計もあまりよろしくない。生産性が落ちるからだ。そうはいっても、最近のNC工作機械とマシニングセンタは多機能なのでかなり無茶な設計でも加工してくれる。それに慣れてしまうとまた下手な設計をしてしまうかもしれない。

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