第603技術試験隊を見るような西ドイツ軍のF-104G
ドイツ映画「スターファイター 未亡人製造機と呼ばれたF-104」を観た。西ドイツは916機のF-104を購入し、262機が墜落した(292機という説もある)。パイロットは116名が死亡。これだけ聞くと欠陥機だが、日本の自衛隊で使っていたときはそれほど墜落事故はなかった。西ドイツ空軍の使い方が悪かったのが原因で、低空での対地攻撃に使おうとしてしまった。 F-104って竹やり状の胴体に高出力エンジンと小さな翼を付けただけの飛行機で、まっすぐ速く高く飛べるだけで、曲がらないし、ゆっくり飛ぶと失速する。成層圏を飛んでくるソ連の爆撃機を迎撃するために作られた迎撃戦闘機なのだ。戦闘機相手の格闘戦は全く考慮されていない。1対1でドッグファイトをやったらMIG-15どころか第二次大戦のプロペラ機にも負けるかもしれない。そのくせ名銃であるM61A1 20mmバルカン砲を搭載していた。敵機の後ろに回り込むことが不可能な鈍重な戦闘機にキャノンを装備してどうするんだと突っ込みたい。
こんな不適切な機を916機も買った理由は、ドイツが買ってやらないと米ロッキード社が倒産していたからだそうだ。なんだ日本じゃなくてもドイツでもロッキード事件は起きていたんだ。ドイツではパイロットが100名以上死んだから日本以上に救われない結末になった。
同時期でいちばんいい飛行機はMIG-21だった。しかし、これは東側の飛行機だから買えない。だったら、フランスのミラージュ、スウェーデンのドラケン、イギリスのライトニング、アメリカのデルタダートなどマッハ2級のちゃんと旋回できて空戦できる戦闘機がいくらでも売られていたのに、なんでいちばん出来の悪いのF-104スターファイターを買ったのか、政治とお金のにおいがプンプンするよ。悩んだら一番いいのを買うのが後の損が少ない。私だったらドラケンを選んでたなあ。A-88とは関係なしに。